タワーオブテラーの元ネタは？原作や豆知識を知ることで魅力倍増します！

ディズニーリゾートの中でも特に人気の高いアトラクション、「タワーオブテラー」。その背後には、ただのスリルライド以上の深い物語が存在します。

本記事では、タワーオブテラーの元ネタを通じて、このアトラクションの魅力の根底にある物語や、その成り立ちに焦点を当てていきます。なぜゲストは最後に助かるのか、アトラクション中に聞こえるセリフの意味は何なのか、そして、舞台となるホテルに隠された隠し部屋の秘密とは。

さらには、多くのファンでも知らない豆知識まで、タワーオブテラーの深い魅力を余すことなく解き明かしていきます。

記事のポイント

タワーオブテラーのストーリーと、その中心人物ハリソン・ハイタワー三世の背景
トワイライトゾーンとタワーオブテラーの関係性と主な違い
アトラクション内で隠された「隠し部屋」とその意味
アトラクションに登場するセリフの背後にある物語やメッセージ

タワーオブテラーの元ネタとストーリー解説

タワーオブテラーのストーリー概要

タワーオブテラーは、冒険家であり大富豪のハリソン・ハイタワー三世が中心の物語です。彼は世界中を旅して珍しい骨董品を集めることに情熱を注ぎ、その中で「シリキ・ウトゥンドゥ」という呪いの偶像を手に入れます。

しかし、ハイタワー三世はこの偶像の持つ呪いを軽視し、自宅であるホテルの最上階で開いたパーティー中に消失してしまいます。この事件をきっかけにホテルは閉鎖され、「タワーオブテラー」として恐怖のアトラクションへと生まれ変わりました。この物語は、ゲストが冒険家ハイタワー三世の足跡を追いながら、ホテルの謎に迫るというものです。

元ネタ「トワイライトゾーン」のストーリー概要

トワイライトゾーンは、1959年から1964年にかけてアメリカで放送されたテレビドラマシリーズです。この番組は、超自然的な現象、未来や異次元の出来事、そして人間の心理を探る深いテーマを扱いました。各エピソードは独立したストーリーであり、一貫して「トワイライトゾーン」と呼ばれる、現実とは異なる次元や状況を探求しています。

このシリーズは、ロッド・サーリングによって創り出され、彼自身がナレーションを務めています。トワイライトゾーンの物語は、その予測不可能な展開と、最後に訪れるしばしば衝撃的なオチで知られています。視聴者を惹きつけるそのユニークな物語は、現代でも多くのファンに愛され続けており、テレビドラマ史上における金字塔とされています。

トワイライトゾーンとの違い

トワイライトゾーンとタワーオブテラーの最大の違いは、そのストーリー設定にあります。トワイライトゾーン・タワーオブテラーは、1950年代に放送されたアメリカのテレビシリーズ「トワイライトゾーン」を元にしたアトラクションで、不可思議や超自然的な現象がテーマです。一方、東京ディズニーシーにあるタワーオブテラーは、トワイライトゾーンの要素を含まず、完全オリジナルのバックストーリーが展開されます。

東京ディズニーシー版では、ハリソン・ハイタワー三世というキャラクターと彼が手に入れた呪われた偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」が物語の中心となり、ゲストはこのミステリアスな物語を体験することになります。これらの違いにより、同じタワーオブテラーの名を冠していても、全く異なる体験ができるのです。

シリキウトゥンドゥの起源

シリキウトゥンドゥは、東京ディズニーシーにあるタワーオブテラーの物語の中心に登場する呪いの偶像です。この偶像は、アフリカのムトゥンドゥ族からハリソン・ハイタワー三世によって持ち帰られたとされます。シリキウトゥンドゥは、正しく扱われれば幸運をもたらすとされていますが、軽視したり馬鹿にしたりすると、その持ち主に恐ろしい呪いをかけると言われています。

この物語の中では、ハイタワー三世がシリキウトゥンドゥの力を信じず、その結果、謎の消失を遂げるということになります。シリキウトゥンドゥの起源や、それが持つ呪いの力は、タワーオブテラーのアトラクションを通じてゲストに伝えられ、物語をより深く、神秘的にしています。

ハリソン・ハイタワー三世の謎

ハリソン・ハイタワー三世は、タワーオブテラーの背景にある架空の人物で、大富豪であり冒険家です。彼は世界各地を旅し、多くの貴重な骨董品を収集しましたが、その中でも特に注目すべきは「シリキウトゥンドゥ」の偶像です。ハイタワー三世がこの偶像を手に入れた後、自らのホテルであるハイタワー・ホテルの最上階で開かれたパーティー中に突如消失しました。

この事件は大きな謎となっており、ハイタワー三世の失踪はシリキウトゥンドゥの呪いによるものなのか、他に何か理由があるのかは、アトラクションを体験するゲスト自身が想像することになります。ハイタワー三世の人生と謎に満ちた消失は、タワーオブテラーのストーリーに深みと興味を加えています。

タワーオブテラーの元ネタを深掘り

隠し部屋の秘密

特に興味深いのは、アトラクション内での「隠し部屋」の構造がゲストによって異なる体験を提供する点です。左右の入り口から入った場合、部屋の配置やシリキ・ウトゥンドゥの置かれた位置が異なり、これが各ツアーの落ち方に微妙な差を生んでいます。

プレショールームは左右に分かれており、それぞれ対称的な構造を持つことで、エレベーターの乗降口が1階か2階かが決まります。右側の部屋から入ったゲストは、シリキ・ウトゥンドゥが左側に配置された環境で物語を聞くことになり、逆に左側から入ったゲストは右側に配置されたシリキ・ウトゥンドゥと向き合うことになります。このような設計は、ゲストがハイタワー・ホテルの神秘にさらに深く没入するための工夫と言えるでしょう。

また、各ツアーにはA、B、Cと名付けられた3種類のコースがあり、それぞれ異なるストーリーラインを楽しむことができます。ツアーBとCは類似した経路をたどりますが、Aのみが特別なルートを辿り、ゲストにユニークな体験を提供します。この巧妙な設計は、アトラクションを何度訪れても新しい発見があることを意味しており、隠し部屋の秘密がタワーオブテラーの魅力を一層高めているのです。

このように、タワーオブテラーに隠された「隠し部屋」の存在は、ゲストにとってただのアトラクション以上のものを提供します。それは、ハリソン・ハイタワー三世の遺した謎を解き明かし、呪われた偶像シリキ・ウトゥンドゥの真実に迫る冒険そのものなのです。

なぜ最後に助かるのか？

タワーオブテラーの体験は、単なるスリルを超えた物語を持っています。ゲストが高さ59メートルからの落下を経験するも、最終的には無事に助かるというのは、アトラクション設計の巧妙さだけでなく、深い物語の背景に基づいています。シリキ・ウトゥンドゥの呪いやハリソン・ハイタワー三世の伝説が重要な役割を果たしており、ゲストはこの冒険を通じて試練を乗り越えます。

物語において、ゲストは恐怖を乗り越え、呪いに立ち向かう勇気を持つことでシリキ・ウトゥンドゥの試練を克服し、「助かる」とされています。ゲストが畏敬の念を持ち、シリキ・ウトゥンドゥを粗末に扱わない姿勢が、最終的に彼らを生かすという物語の解釈が可能です。このアトラクションは、スリルだけではなく、勇気と冒険の物語も同時に体験させることで、深い意味と満足感を提供します。

タワーオブテラーの高さについて

タワーオブテラーのアトラクションは、アメリカンウォーターフロントに位置する廃墟となったニューヨークのホテルを舞台にしており、その最大の魅力は約59メートルの高さからの急降下と急上昇にあります。この高さは、実際にディズニーランド・ディズニーシー内で最も高い建物として知られており、エレベーターが落下する際の最大落差は約38メートル、その速度は時速約50キロにも達します。このスピードは世界最速のエレベーターと比べても見劣りしないほどの速さで、絶叫アトラクションとしての位置づけを強固なものにしています。エレベーターの最高到達点が38メートルということは、実質的にビルの約11～12階の高さから落下するイメージと言えます。これにより、暗闇の中での急上昇・急降下を繰り返すことで、ゲストには忘れがたい恐怖と興奮の体験が提供されるのです。

タワーオブテラー一番怖い席はどこ？

タワーオブテラーで最も恐怖を感じる席を求めるなら、疑う余地なく最前列がその答えです。最前列の席は、アトラクションの恐怖とスリルをダイレクトに体感できる位置にあり、足元が見えないほどの開放感と高所からの急降下が、恐怖を極限まで高めます。エレベーターがその最高点に達した瞬間、パークの全景が目の前に広がり、次の瞬間には急降下する直接的な恐怖を味わうことができます。この絶景と絶叫の融合は、恐怖を愛するスリルシーカーにとって究極の体験と言えるでしょう。

ただし、恐怖感は人それぞれ異なり、最前列の恐怖が苦手なゲストもいるかもしれません。そんなゲストには、相対的に恐怖を感じにくいとされる2列目がおすすめです。2列目は足をしっかりと床につけ、体を支えやすいため、恐怖のピーク時でも安心感を持って体験することが可能です。最後列に関しては、実は他の席よりも高い位置に設定されており、高所の恐怖をより強く感じるため、意外にも恐怖感を高める要素があることを覚えておきましょう。タワーオブテラーで最も恐怖を味わいたいなら、迷わず最前列を選んでください。

アトラクションのセリフとその意味

タワーオブテラーには、アトラクションを通じて登場人物たちが話すさまざまなセリフがあります。これらのセリフには、ただの会話以上の意味が込められていることが多いです。例えば、ハリソン・ハイタワー三世が「シリキ・ウトゥンドゥの力など信じない」と豪語するシーンは、彼の過信とその後に待ち受ける運命の皮肉を暗示しています。

また、シリキ・ウトゥンドゥ自身のセリフでは、ゲストに対する警告や、アトラクション内での出来事へのヒントが隠されていることがあります。これらのセリフは、物語をより深く理解するための鍵となり、アトラクションの魅力を一層引き立てています。

ホーンテッドホテルの魅力とは

「ホーンテッドホテル」として知られるタワーオブテラーの魅力は、その独特の雰囲気と物語の深さにあります。このアトラクションは、ただ恐怖を感じる場所ではなく、ハリソン・ハイタワー三世の失踪という謎、呪われた偶像シリキ・ウトゥンドゥの秘密、そしてそれらが織り成すユニークなストーリーを体験することができます。

ゲストは、エレベーターが落下するスリルを楽しみながらも、ホテルの歴史や背後にある物語を紐解くことに魅了されます。また、細部にわたるデザインや装飾、アトラクションに込められたクリエイターのこだわりも、このホテルの「呪われた」魅力を形成しています。ホーンテッドホテルの探索は、恐怖だけでなく、好奇心をくすぐる冒険でもあるのです。

豆知識と裏話

タワーオブテラーにまつわる豆知識と裏話は、このアトラクションの魅力をさらに深める要素となっています。例えば、ホテルハイタワーが建てられた年代や、ハリソン・ハイタワー三世のコレクションの中には、実際の歴史や芸術品に基づいたものが多数含まれており、これらはアトラクションのリアリティを高めています。

また、シリキ・ウトゥンドゥの偶像が持つ呪いの掟は、実際にアフリカの文化や信仰に基づいた設定が施されており、細部にわたるストーリーテリングの工夫が見られます。さらに、アトラクション内で使用されている音楽や効果音は、ゲストに恐怖感を与えるだけでなく、物語をよりドラマティックに演出している点も見逃せません。これらの豆知識と裏話を知ることで、タワーオブテラーをより一層楽しむことができるでしょう。